いい構図とは・・・

 絵の一番大切なスタートはモチーフ、次に構図です。

 構図なんて・・・と思われる方は、たぶん、模写とか誰かの写真を参考にしてとか、
塗り絵でしか描いたことがないからかもしれません。
(ちょっと厳しい言い方でごめんなさい)

 どんな人でも、絵をゼロから描き始めると、必ずモチーフの次に構図という
すごい「壁」にぶち当たります。

先日、ピカソのゲルニカを見てきたとき、この構図の迫力に圧倒されて帰ってきました。

 で、この構図・・・どんな構図がいいのか?

「基本的な考え方と発展」

 まず基本が大切。

 次に磨かれた感性。(これが絵の奥が深い理由)

 私は美大入試のときに「構図」レッスンで明け暮れました。

まあ、そのときは合格点が取れる構図というのが目標でしたが。
でも真に絵を描きたい、一段上に行きたいとき、それだけでは満足できません。

 絵をある程度描いたときにぶち当たる壁がたぶんそこなのだろうと思います。
そして、私はいまだに悩んでいます。

 そんなときに参考になる構図を皆さんといっしょに考えていきたいと
具体的に絵で表現してみました。

 しかし、本当に重要なのは、その構図が、心にしっくりするかということ、
そしてずっと見ていてほっとする構図ではないでしょうか?

 でも、人間は複雑な動物です。安定しすぎてもつまらないと感じてしまう。
 時には冒険やリスクを追い求めます。

 基本が大切と遠近感、シンメトリー、黄金分割などを思い出したり、三等分で
画面を区切ってとがんばって描いてもどうも垢抜けない。

「なんでだろう?」

 人生と同じ。まじめ一辺倒ではおもしろくないし、
かといっていい加減に生きているとどうも社会的にお荷物になってしまう。 
その答えは長い人生の失敗の繰り返しの中で学ぶもの。

「さあ? どうしよう。」

 未熟な私はそんなふうにとまどいながら参考教材を作ってみました。 
参考になるかどうかは皆様の力量、努力次第です。  山田みち子

「まとまりすぎ

きちんと枠にはめようとがんばりすぎると小さくまとまり、迫力が出ない。
しかし、俳画など文字を加筆するときには最適です。

「大きく取りすぎ」

四角いキャンバスから飛びだしてしまっている。
しかし、絵手紙や力強さを表現するには最適です。


「落ち着きまとまっている」

構図がまとまりそれぞれがうまく配置されている。
しかし、安定感がありすぎると、だんだんつまらなくなってくる。


「ちょっと冒険」

配置を変えるだけでなく、普通立っているものを倒して不安定にする。
コップの中の遠近感を描けるので勉強になるし、小さな冒険を楽しめる。


「リスクをもっと」

配置をさらに変えて、ついでにグラスまで倒すリスクをする。
倒しながらも遠近感を入れてみると 「おや?」と思う構図が出現。


「視点を変えてみる」

上から目線。世の中で一番嫌われる視線ですが、試してみるとおもしろい。
下から目線は山に登ろうとするときの麓や、坂の下からの風景が素敵です。
でも、上から目線も慣れていないだけに何か新しい斬新な絵が生まれる。


「安定と不安定、そしてムーブメント」

大黒柱だったのっぽの瓶を倒して、みかんだけを切り離して遠ざける。
アンバランスのように見えて、不思議に調和している構図。
遠近感や色のハーモニー、小さな冒険が感じられる。


構図って、本当に悩んでしまう。悩みすぎてダイエットができるかも?
いろんな果物をあれやこれや配置して、食べながら描いてみよう。
空腹が優先してしまう人は、いろんな構図を作り、デジカメで写しとり
食べてしまってからでも描ける。パソコン絵画ならではです。

電彩アート 山田みち子